コロナショックは工務店にチャンスな理由と対策-part1


~コロナショックがもたらしたチャンス~

     

「新型コロナウイルス」は私たちの暮らし、経済を一変させてしまいました。

感染拡大を防止するためには、人と人との接触「密」を無くすしか現状において手はありません。

よって「非接触社会」がニューノーマルとなったのです。

 

これまでに当たり前のように行われてきた、暮らしていくための消費活動、外食、旅行等の娯楽、学校での教育、そして仕事の仕方も含む経済活動等、ありとあらゆるものを変えてしまいました。

 

※「平時ならゆっくり進む変化が、コロナという外的ショックのせいでビデオの早送りのような猛烈な速度で進行する。

  その結果、社会や生活の前提が大きく変わった。」  日経新聞7/6「核心」より

      

そしてこれは住宅販売のあり方においても・・・。

しかし、これは皆さん工務店さんにとって、売上を伸ばす大チャンスであることをご存じでしょうか?

 

ここでは、私が考えるその理由と、チャンスを生かすための今打つべき手段について書いていきます。

 

 

[コロナショックがチャンスととらえる理由]

    

最初に結論から申し上げると、総合住宅展示場が機能しなくなってしまったからです。

 

ご存じの通りこれまで、住宅購入者の初期行動で最も多いのが「住宅展示場に行く」(61.4%)で、

後に次ぐ「住宅情報サイト閲覧」(9.2%)、「公式ホームページを見る(検索による)」(4.4%)

と比較するとダントツとなっていました。 ※新建ハウジング調査

 

しかし、この住宅展示場がコロナ禍によって集客できなくなってしまったのです。

ちなみに、住宅展示場来場者数を見てみると、対前年比で4月がマイナス67%、5月がマイナス69%と統計開始以来最低を記録したようです。まして、例年ゴールデンウィークは年間通して最も稼ぎ時。そのダメージは計り知れないものがあります。

もちろん、この2カ月は緊急事態宣言による展示場閉鎖や、外出自粛が影響しているわけで、6月以降は持ち直しているものと思われます。

 

とは言いながらも、7月に入ってまた感染者が増え、第2波到来を感じさせるような今日この頃。コロナ終息には2年以上かかるという説もあるように、容易には終息しなそうです。ということは、住宅展示場の集客もビフォアの状態に戻ることが当面考えづらいのです。

 

大手ハウスメーカーや、近年勢力を伸ばしているビルダーは、これまでも住宅展示場を新規集客の主戦場としていました。しかし、この度のコロナ禍が、その「集客装置」としての効果を大きく後退させたことになってしまったのです。

 

これが、「コロナショックが工務店さんにとってチャンスだ」という大きな要因なのです。

    

(次号に続く)